【2022年版】IT導入補助金についてわかりやすく解説(歯科医院向け)
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【2022年版】IT導入補助金についてわかりやすく解説(歯科医院向け)

2022年もIT導入補助金の交付が決定しました。歯科医院がIT導入補助金を申請するにあたり、おさえておきたいポイントをわかりやすくご紹介します。紙アポ帳からデジタルシステムへの移行をご検討中の方、既にITツールの導入をご検討されている方は是非ご覧ください。
※最新情報については経済産業省のWebサイトなどをご参考ください。

目次

  • •   補助金と助成金の違い
  • •   IT導入補助金とは
  • •   いくらもらえる?
  • •   何が補助対象になる?
  • •   申請の大まかな流れ
  • •   先ずやるべきことは?申請のポイント
  • •   IT導入補助金の活用がオススメの歯科医院

 

補助金と助成金の違い

最初に、混同しやすい「補助金」と「助成金」の違いについてご紹介します。
「補助金」は設備投資を目的とした制度であるのに対し、雇用保険を財源としている「助成金」は、雇用促進を目的としています。
「補助金」は経済産業省、「助成金」は厚生労働省と、管轄も区分けされています。

大まかな特徴としては以下の通りです。

補助金:設備投資を目的としており、要件を満たして申請した後、審査を通れば採択される。金額が大きい。
助成金:雇用促進を目的としており、要件を満たせばほぼ確実に受給できる。金額は少なめ。

どちらにもメリットはありますので、医院の状況に応じてご活用ください。

IT導入補助金とは

IT導入補助金は、生産性向上に役立つITツールを導入する際に、その経費の一部を国が補助してくれる制度です。
基本的には2分の1、コースによっては最大4分の3が補助されます。

通常医院が負担しなければならないところ、補助金を活用することで負担額の軽減ができます。
導入にかかるコスト削減、それによって生まれた資金を別に投資することができるので、 とても人気の高い制度です。

いくらもらえる?

IT導入補助金は類型が3つありますが、A類型・B類型が基本的なコースです
導入に要した費用の半分が補助対象となり、A類型は最大150万円、B類型は最大450万円までが補助の対象です。

この時、補助額に最低金額がある点もご注意ください。
補助率2分の1つまり費用の半分が補助されると考えると、以下のようになり、プロセス数にも違いが出てきます。

・A類型は最低でも60万円、B類型は最低でも300万円の設備投資が必要
・B類型は額が大きい為、補助金の申請については賃上げの目標が必須

A類型・B類型に続いて3つ目は下のデジタル基盤導入類型す。
ITツールを購入し、その導入費用やクラウド利用料が補助されるという部分は同じですが、併せてPC・タブレットなどのハードウェア端末も補助対象です。こちらは補助額・補助率が導入費用によって分かれます。

プロセス数とは、今回導入するITツールが日々の業務においてどの役割を果たしているか、導入目的がいくつあるかなどを示しています。
例えば、歯科医院向け患者管理システムのジニーは業種特化型のプロセスとしてカウントされ、A類型の場合単体で申請できます。

また、現在会計ソフトや勤怠ソフトを検討している場合は、併せて申請を行うことで、プロセス数が増えていきます。
B類型は4プロセスが必要となる為、会計ソフトなどを追加して申請額を増やすことも可能です。

 

何が補助対象になる?

経費として認められるものは以下の通りです。

まず、ソフトウエアの購入はIT導入補助金において必須となります。
さらに、導入コンサルティングや保守といった役務(導入費用)も対象です。 
デジタル類型の場合、ハードウェア(PCやタブレット等)も対象となります。

 最近はサブスクのようにランニングコストが発生するITツールが多いですが、 IT導入補助金のA類型の場合は1年分の月額費用も2分の1が補助の対象です。(デジタル基盤導入類型は2年)

 

申請の大まかな流れ

全体の構成ですが、歯科医院は右下になります。

IT導入補助金の申請は、基本的には医院側での申請が必要ですが、支援事業者がないと申請ができないスキームとなっています。

右側の歯科医院と支援事業者は共同事業体とみなされて申請を行っていくという流れになります。
医院単独での申請はできませんので、ご注意ください。

次に受給までの流れをご紹介します。

制度についての概要を理解し、ITツールを選択された際に、IT導入支援事業者と連携して交付の申請を行い、審査が採択された後にITツールの購入を行います。
交付決定が降りてからでないと購入ができませんので、タイミングはご注意ください。

最後に実績報告として事務局に申請を行うことで補助金が入金されます。

先ずやるべきことは?申請のポイント

IT導入補助金に興味を持ったら最初にやるべきことが、GビズIDの取得です
補助金の申請をするためには必ず必要なIDです。

手続き自体は簡単ですが、申込からアカウントが発行されるまでに1~3週間を要しますので、今すぐにでも取得をしていただくのがオススメです。

GビズID申込み:https://gbiz-id.go.jp/top/

また、申請は年度の中で締切が数回に分かれています。
補助金は申請を行うと事務局の審査に入り、採択・不採択が発表されますが、基本的には締め切りが早いタイミングで申請を行うと、採択率が高い傾向があります。

一度不採択になっても、次の公募にチャレンジができるので、早期の公募に間に合うよう、準備を進めることがおすすめです。

IT導入補助金の活用がオススメの歯科医院

  • •   DX化に向けてITツールの導入を検討している
  • •   将来の医院経営に向けてビジョンや数値目標がある
  • •   ITツールの導入までのスケジュールに余裕がある(申し込みから採択まで2か月程度を要します)
  • •   申請対象のサービス費用+1年分の月額費用を先に支払うことが可能(費用お支払い後に補助金が入金されます)

上記に当てはまると思った方はぜひIT導入補助金を活用して、歯科医院のDX化、業務効率を推進しましょう!
歯科医院向け患者管理システムのジニーを、IT導入補助金を使って導入したい場合は、申請手続きのサポートを実施しております。是非お早めにお問合せください。

執筆者:平井俊輔 /  総合経営サービスグループ(https://www.mountain.co.jp/

社会保険労務士法人総合経営サービス肥後労務管理事務所 代表社員、税理士法人総合経営サービス部長
大学卒業後、金融総合商社に入社。退職後、CFPと社労士資格を取得し、2004年に税理士法人総合経営サービスに入社。税務担当者として勤務。2014年、肥後労務管理事務所の代表社員に就任。

患者管理システムのジニーはIT導入補助金対象ツールです!
「まずは話を聞いてみたい」と思った方は、是非お気軽にお問合せください。